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2014年04月22日

【アジア】日立システムズ シンガポールベンチャー企業に出資

日立システムズは、スマート情報分野を強化するため、シンガポールのベンチャー企業であるiAPPS Pte Ltd.(以下、アイアップス)に出資した。  センサー情報、M2M(*1)などを用いた各種機器の運用保守、メータリング、物流や人の流れの制御など、社会インフラシステムや流通・小売分野での位置情報の利活用ニーズが増大している。これに伴い、スマートフォン、センサー等から取得した位置情報を用い、エンドユーザーに対して「その場」「その時」に最適なサービスをリアルタイムに提供する「位置情報サービス」の市場が拡大している。  *1 M2M(Machine To Machine):ネットワークで接続されたさまざまな機械同士が自律的に通信し、情報収集や遠隔監視、制御を行うシステム。  日立グループは、ITの活用による社会インフラの高度化、ビジネスの革新、安全・安心な生活の実現に向けて、スマート情報分野を強化している。  日立グループの情報・通信システム事業の中核を担う日立システムズは、あらゆる業種の顧客にITサービスを提供すると同時に、スマート情報分野の一翼を担っており、金融、産業・流通、官公庁・自治体のお客さまや、社会インフラ分野向けに「NETFORWARD(ネットフォワード)M2Mサービス」や、強固なデータセンター基盤を活用したクラウドサービスなどスマート情報分野に関連する各種ITソリューションを提供している。  一方、アイアップスは、シンガポールをはじめとして、マレーシア、インドネシア、中国などで、携帯端末などの位置情報と高精度POI(Point of Interest:建物や駅などの固有情報)を活用したリアルタイムサービスを実現するためのプラットフォーム、ライブラリ群(*2)、アプリケーションを提供している。すでに、シンガポールの公的機関をはじめ、大手不動産業や小売業などに多くのシステム提供実績があり、この実績を踏まえて、シンガポールと同様に通信環境が良好でスマートデバイスが普及している日本においてもビジネス展開を図りたいと考えていた。  *2 ライブラリ:汎用性の高い複数のプログラムを、再利用しやすいように部品化したもの  こうした背景を踏まえ、日立システムズは、アイアップスに6.9%出資し、株主の1社となった。日立システムズは今回の出資に伴い、位置情報プラットフォームサービスの先進的企業であるアイアップスと位置情報サービス分野で協業、共同研究を推進し、新たなサービスの提供をめざす。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:46| アジア