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2014年04月15日

【環境】富士電機 船舶向け排ガス浄化装置を開発・発売

 富士電機は、船舶向けの排ガス浄化装置を開発し、平成26(2014)年10月から順次発売する。  この装置は、国際海事機関(IMO)が平成27(2015)年より環境保護を目的に進める、大気汚染原因物質の硫黄酸化物(SOx)排出量規制に対応し、規制が強化された後も現行燃料のC重油が継続して使用可能で、高価な低硫黄成分の燃料に切り替えなくても、規制強化後に対応でき、運航費用の負担を抑える。洗浄に使った後の汚水処理では、浄化処理し船外に排水する「オープンループ式」と、薬品を利用し汚水を船外に排水しない「クローズドループ式」の2つの方式があり、運航海域の規制に応じて使用できるハイブリット方式となる。高風速処理が可能な「サイクロン式」を業界で初めて採用し、従来の装置と比較して約50%小型化した。コンパクト設計によって、設置スペースに制限がある既存船の改修にも適用できるようになり、排ガス浄化装置を設置することに伴う積荷スペースの減少を抑制する。  IMOは、SOxの排出量抑制に向け、船舶燃料の硫黄分濃度の上限を、欧州のバルト海、北海、英仏海峡と北米の太平洋、大西洋沿岸で現在の1.0%を平成27(2015)年に0.1%に、その他の海域では現在の3.5%を平成32(2020)年か平成37(2025)年に0.5%にすると定める。今回発売するこの装置は、船舶燃料の硫黄分濃度0.1%規制を達成している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:43| 企業の取り組み 【機関別】