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2014年04月09日

【物流】国交省 第1回物流問題調査検討会を開催



 国土交通省は平成26(2014)年4月4日、第1回物流問題調査検討会を開催した。

 これによると、国内貨物輸送量を年別にみると、長期的には減少傾向にあるが、月別(2014年1月まで集計)では鉄道、内航海運、トラック輸送、航空の各モードで、毎月増加している傾向にある。また、直近の荷動きについては、2014年1月~3月で増加するものの、同年4月~6月で減少すると見込む荷主が多い。

 トラック輸送の状況については、平成26(2014)年3月において、前年同月比で荷物量・輸送依頼ともに増加しており稼働率は上昇しているものの、一部では貨物の遅延や傭車車両の確保が困難にある状況が全国的に共通して見られた。そのため事業者はこの需要増に対し、自社の管理部門からの応援の要請や他モードの利用などで対応した。しかし、ドライバー不足による低単価の依頼拒否や運賃安により傭車対応が出来ないなどの事由により、需要に対応できない場合もあった。そこで運輸局は、トラック輸送適正取引推進パートナーシップ会議などを活用し、ドライバー不足・燃料高騰等の現状を共有し、荷主等に対して適正取引・出荷調整等の協力依頼を行う対応をとった。

 内航海運では、平成26(2014)年3月において、2月の豪雪による影響や消費税増税前の駆け込み需要により、前年同月比で輸送量が増加し稼働率が上昇しており、船腹量を増やす等の対応が行われている一方で、一部で積み残しが発生している状況が全国共通で見られた。この需要増に対し、新たな用船や臨時便の運航などで対応したが、将来の需要減を考えると安易に船腹を増強出来ないなどの理由で需要に対応できない事業者もあった。そのため運輸局では管内海運組合との意見交換会などで船員確保などの現状を共有する他、船員職業紹介などにより、マッチングの機会を提供するなどした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:46| 行政関連