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2014年04月03日

【環境】物流連 モーダルシフト促進でアピール



日本物流団体連合会(物流連)は、モーダルシフト促進に関するアピールを平成26(2014)年3月26日に国土交通省の加藤物流審議官に提出した。

これは平成25年後半以降、トラックなどの運転手不足が顕在化し、環境対策に加えて労働力不足対策の面からも「大量輸送機関の活用が急務」だとして物流連が自ら促進に努力することを明らかにするとともに、荷主やトラック、鉄道、海運などの事業者、行政に対応を促す呼び掛けを行うものである。

地球規模での環境制約が強く認識される中、物流部門でも、環境負荷を低減させていくことが重要な課題である。そのための一つの方策として、物流業界では、船舶、鉄道といった二酸化炭素排出原単位の小さい輸送手段への転換を図るモーダルシフトの推進に、官民連携して取り組んでいる。世界的な規模で見ると人口が増加し、経済発展が進む中、環境問題はさらに深刻の度を強めており、国際的な取り組みの強化が必要とされている。更に、我が国のエネルギーをめぐる厳しい状況から、エネルギー価格が高騰しており、省エネルギーの必要性が強まっている。

物流連は、物流界が広く結集する団体として、自らモーダルシフトの推進に努力するとともに、広く国民に対し、とりわけ荷主、物流事業者、関係行政機関に対して、この問題についての理解を求め、下記のことを訴える。

1、適正なコストを反映した公正な条件の下で、輸送手段が適正に選択されるようにしなければならないこと

2、荷主に近い立場にあるトラック事業者は、利用運送を活用して大量輸送手段を確保するなどして、トラックドライバーの業務の重点化を図りつつ、輸送力を確保することが必要であること

3、鉄道事業者は、需要に対応して輸送力の整備を行うとともに、安定性の高い輸送サービスの提供を行うこと

4、海運事業者は、船舶の更新などにより輸送力の近代化に努めつつ、コンテナ船、フェリー、RORO船(※1)などによる雑貨輸送への対応を進めること

5、行政においては、地球温暖化対策税などの財源を活用し、モーダルシフト推進のために行われる設備の改善やさまざまな対策を支援していく施策を充実すること

※1・・・RORO船(ローローせん) フェリーのようにランプを備え、トレーラーなどの車輌を収納する車輌甲板を持つ貨物船


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:12| 物流事業者