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2014年03月31日

【環境】旭硝子 地球温暖化への影響を約1/6に低減した冷媒を開発



旭硝子(AGC)は、従来のハイドロフルオロカーボンHFC−410Aと同等の性能を持ちながら、地球温暖化への影響を約6分の1に抑えることが可能な空調機器向け新冷媒“AMOLEATM”の開発に成功した。

同社は、平成28(2016)年の商業生産開始を目指すとともに、今後、地球温暖化への影響をさらに抑えた冷媒の開発を進める。
現在、空調機器や自動車などの冷媒に使用されているHFCは地球温暖化係数(以下、GWP)が高く、環境負荷が大きいことから、その使用が世界的に見直されている。欧州では既にHFC規制が始まっており、日本でも平成27(2015)年から規制が開始される予定。さらに、国連においてもHFC規制が検討されている。

こうした動きに対応して、現在、ルームエアコンや業務用空調機器の分野ではHFC-32などの代替冷媒が一部で採用され始めている。一方、地球温暖化防止の観点から、より低いGWP特性を持つ冷媒は、引き続き求められている。

“AMOLEATM”は、極めて低いGWPを持つハイドロフルオロオレフィン(HFO)-1123を主成分とする環境対応型の混合冷媒であり、NEDOの助成事業の一環として開発を進めてきた。同新冷媒は、代替冷媒候補であるHFC-32の約半分(従来のHFC-410Aの約6分の1)までGWPを抑えながらも、従来と同等の冷媒性能を有しており、低GWPと省エネ性能の両立を実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:49| 企業の取り組み 【機関別】