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2014年03月25日

【物流】第6回 新たな「国土のグランドデザイン」構築に関する有識者懇談会を開催



 平成26(2014)年3月18日、国土交通省は第6回目となる新たな「国土のグランドデザイン」構築に関する有識者懇談会を開催した。これは、平成20(2008)年に閣議決定された国土形成計画策定後に、平成62(2050)年頃を見据えた中長期にわたる国土づくりの理念や考え方を示す新たな「グランドデザイン」を構築する上で、有識者の意見を聞くものである。今回はその骨子案が発表された。

 同案では「2050年の目指すべき国土の姿」として、重層的な拠点とネットワークにより、多様な集積を形成すること、地方の多様性が大都市の国際競争力を支え、また大都市で生まれるイノベーションが地方に環流され、大都市と地方が相互に「対流」することなどを挙げた。また、各地域の魅力を向上させることで東京へ一極集中している現状からの脱却を試みることも併せて目標とした。

 具体的な推進方策も紹介し、物流面においてはネットワークを進化させるとした。例えば、高度道路交通システム(ITS)を活用した渋滞情報の提供などで交通需要マネジメント(TDM)を全国展開し、道路ネットワークの稼働率を最適化させる。その他、国際的に遜色ない物流コストの実現、当日・翌日配達圏の拡大など、利用者の利便性を高める物流ネットワークの形成も行う。海外面での対策としては、北極海航路やシベリア鉄道を利用してアジアとヨーロッパを結ぶシベリアランドブリッジとパナマ運河の再拡張による物流構造の大きな変化に対応するとした。また、国際戦略港湾の機能強化と高規格道路等の整備、連携も推進する。


今後のスケジュールとしては、平成26(2014)年3月末に骨子取りまとめ・公表、4月15日(火)に第7回有識者懇談会を開催、5月〜6月に2回ほど有識者懇談会を開催する予定としている。

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投稿者:gotsuat 09:49| 行政関連