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2014年03月11日

【環境】大阪ガス 大気汚染物質と騒音を同時に低減する新型吸音板を開発、国道事務所が採用



 大阪ガスは、世界で初めて、炭素材料を使用して大気汚染物質の窒素酸化物(NOx)と騒音を同時に低減する新型の吸音板「NNCパネル」を開発し、国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所が施工する名古屋市の国道23号の遮音壁に初採用された。

 NNCパネルは、大阪ガスグループによって既に販売している大気浄化装置、高活性炭素繊維(ACF)に騒音低減性能が追加されたもので、ACFは大気中のNOxを70%以上除去する性能と耐久性を両立しており、大阪市の国道43号や東京・板橋区などに試験導入されている。また、ACFで使われる活性炭素繊維は直径15μm(1μmは0.001mm)の微細な繊維で、グラスウールなど従来の吸音材と同等の吸音性能があり、NNCパネルでは、大気との接触面を増やすために活性炭素繊維の形状をプリーツ状にするとともに構造を改良し、効率的に大気を内部に取り込めるようにした。

 これによってNNCパネルは、東・中・西日本の各高速道路の基準値である25db(デシベル)を上回る33.3dbの騒音低減効果と、大気浄化性能を同時に実現した。大阪ガスは、100%子会社でエンジニアリングを手掛ける大阪ガスエンジニアリングを通じ、大気浄化と騒音低減が求められる高速道路や主要幹線道路の遮音壁向けに販売する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:22| 企業の取り組み 【機関別】