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2013年10月11日

【環境】住友重機械工業 排水処理に新技術、75%の省エネ効果



住友重機械工業は国立環境研究所との共同研究で、常温で有機性排水のメタン発酵処理が出来る技術の開発に成功した。同技術が実用化できれば、世界初の事例となる。

国内産業で排出される排水は、年間で約111億トンの量があり、そのほとんどが比較的低濃度の有機物を含む有機性排水。現在、これらの大部分は好気性微生物処理という方法(=活性汚泥法)で処理されている。この方法は消費電力が大きい上に多量の余剰汚泥が発生することが課題となっている。メタン発酵処理では、これらの発生量を大幅に削減できるが、排水中に含まれる有機物が中・高濃度であり、同時にぬるま湯程度の中温でしか適用できず、普及が進んでいなかった。

今回開発した技術では、排水中の有機物含有量が低濃度、かつ常温での条件でメタン発酵処理ができる。これにより、適用範囲が大幅に増えるとともに、従来の活性汚泥法に比べて約75%の運動エネルギー削減が可能となる。今後は実用化を目指し、実証性能評価に移行していく予定。早ければ1〜2年以内の実現が見込まれ、世界初の事例となる可能性がある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:38| 企業の取り組み 【機関別】