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2013年10月07日

【アジア】エーザイ インドで抗がん剤を発売

 エーザイは、今回同社のインド子会社であるEisaiPharmaceuticals India Pvt. Ltd. (所在地:ムンバイ市、以下 エーザイ・インド) が抗がん剤(一般名:エリブリンメシル酸塩)を新発売した。

 同剤は、エーザイが自社創製・開発した新規抗がん剤であり、現在、日本、米国、欧州を始めとする50 カ国以上で承認を取得している。インドにおいては、2013 年4 月、「アントラサイクリン系及びタキサン系抗がん剤を含む少なくとも2 種のがん化学療法による前治療歴のある局所進行性・転移性乳がん」に係る適応で、承認を取得した。

 インドでは、毎年約11 万5 千人の女性が新たに乳がんとして診断され2020 年までに乳がんは子宮頸がんを抜き、女性において最も多いがんとなると予測されている。また、診断・治療の遅れや治療の中断などにより、インドでは乳がんの罹患者の死亡率が欧米に比べて高く、これは疾患に対する理解不足や治療アクセスの低さに加えて経済的な理由も原因のひとつとなっている。

 エーザイ・インドは、今回の発売に合わせて、同剤を必要とされる患者がその所得に関らずアクセスできるよう、患者の所得水準に応じて全額負担から無償まで複数の負担価格を設定する「ティアードプライシング」を導入する。同社は、医薬品アクセスの向上をグローバル製薬企業の重要な使命であると考えており、インドにおいては、アルツハイマー型認知症薬「アリセプト(R)」(インドでのブランド名「Aricep(R)」)、プロトンポンプ阻害剤「パリエット(R)」(インドでのブランド名「Parit(TM)」)を、2005 年の発売当初より、インドの経済状況や医療環境を考慮した患者が購入しやすい価格(アフォーダブルプライス)で提供している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:00| アジア