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2013年08月07日

【アジア】旭硝子 インドネシアで苛性ソーダおよび塩ビの生産能力を大幅増強


 旭硝子は、東南アジア地域における苛性ソーダや塩ビなどのクロール・アルカリ製品の需要拡大に対応するため、約400億円を投じてインドネシアの同社子会社アサヒマス・ケミカル社の生産能力を大幅に増強する。

 同社は、2013年3月に苛性ソーダの生産能力を約50万トン/年に増強しているが、さらに塩ビを含む生産設備を追加増設し、2015年末までに稼働開始の予定。増設後の生産能力は、苛性ソーダは40%増の約70万トン/年、塩ビ樹脂(PVC)はほぼ倍増の約55万トン/年となる。

 苛性ソーダは、アルミナ、紙・パルプ、レーヨンの生産や各種水処理などに用いられ、工業化の進展とともに需要が伸びる製品である。また、汎用樹脂の代表品種であるPVCは、塩ビ配管など、インフラ・住宅設備に多く用いられ、経済成長に伴い需要が増加する特徴を持っている。

 これらのクロール・アルカリ製品は、今後も発展が続く東南アジア地域において、年率約5%で需要が拡大すると見られ、2020年の市場規模は現在の約1.5倍に達する見込み。中でも、インドネシアは、両製品ともに、東南アジア地域内の平均を大きく上回る成長が期待される地域最大の市場である。


 インドネシアの同社子会社アサヒマス・ケミカル社は、苛性ソーダ・塩素から塩ビまでを一貫生産する東南アジア最大級のクロール・アルカリメーカー。同社は、現在、インドネシアの苛性ソーダ市場では5割超、PVC市場では約5割のシェアを持つが、生産能力を大幅に引き上げることで、インドネシアを中心とした東南アジア地域の旺盛な需要に確実に応える。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:06| アジア