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2013年07月18日

【知識】日立と順天堂大 タイのマヒドン大学とヘルスケア分野で連携協力

 日立と順天堂大学、マヒドン大学ラマティボディ病院医学部(以下、マヒドン大学)は、今回、医療人材および医療技術交流の活性化を目的に、ヘルスケア分野における連携に関する覚書き(MOU)に調印した。3者は今後、グローバルな産学連携により、「先端医療技術研究」、「医療人材育成」および「病院運営の効率化」に関する情報交換を進めていく。

 近年タイでは、予防接種の普及により感染症患者が減少する一方、1990年代から癌などによる死亡率が増加傾向にあり、これらの病気の予防・治療に対応する高度な医療人材の育成、拡充、および医療環境の整備が求められている。こうした期待に応えるため、マヒドン大学は、外部機関との人材交流や技術連携を進めることで、医療レベルの向上を図っている。日本においてマヒドン大学は、2011年に順天堂大学と国立がん研究センターとの3者で協定書を締結し、医学教育および研究における連携を推進している。また、順天堂大学は日立と2012年に産学連携協定を締結し、医療・ヘルスケア分野における先端技術の国内外での早期実現をめざして共同研究に取り組んできた。

 今回の連携によりマヒドン大学は、順天堂大学のもつ高度かつ豊富な医療実績と知見に日立の医用技術を組み合わせることで、さらなる医療レベルの向上を図ることができる。また、順天堂大学は、マヒドン大学との交流活動をさらに促進することで、教育研究の国際化をより一層推し進めることができるとともに、日立は、医療機器関連事業およびヘルスケア分野のソリューション提供をグローバルに展開するための、アジアにおける臨床現場の知見を得ることが期待できる。

 今後、日立、順天堂大学、マヒドン大学の3者は、本覚書きに基づいたヘルスケア分野での協業の検討を進め、実行していくことで互いの知見を深めるとともに、今後も他大学や他機関とのグローバルな連携を推進していく。さらには、日本政府が推進している日本式医療の国際展開やその推進の要でもあるメディカルエクセレンスジャパンとの連携も図りながら、アジアをはじめ世界の医療レベルの向上に貢献していく。


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投稿者:gotsuat 08:31| 知識