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2013年06月14日

【物流】JILS 平成24年度の荷主企業の売上高物流コスト比率を発表


 平成25(2013)年6月2日、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は「2012年度物流コスト調査」の結果を公表した。同調査は、物流コストに関する業種ごとの詳細なデータ等をJILSが毎年独自に収集・分析し、報告書としてまとめて公表しているもの。

 これによると、2012 年度調査では売上高物流コスト比率は4.72%となった。売上高物流コスト比率は長期的に低下傾向にあるが、近年はおおむね5%弱の水準にある。前年度調査(4.90%)よりも下落しているが、物流コスト比率が著しく高い業種の回答が減少するなどの要因による影響が大きく、継続的に回答している企業に限って見るとほとんど横ばいである。

 また、2011年3月に発生した東日本大震災による、物流コストに対する影響は限定的であったとしている。その理由として、震災で物流拠点が被災した際の被害は特別損失として処理されるのが一般的で、物流コストとして費用計上されるケースが少ないことなどを挙げた。

 同調査では物流コスト削減策の実施状況も調査しており、実施状況の回答のあった企業数は182社であった。回答の多い項目は、「積載率の向上」、「在庫削減」、「保管の効率化」、「物流拠点の見直し」などで、これらが主要なコスト削減策であることがわかった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:51| 物流事業者