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2013年06月11日

【物流】 国交省 「自動車運送事業に係る交通事故要因分析検討会報告書(平成24年度)」を公表


 平成25(2013)年6月7日、国交省は自動車運送事業に係る交通事故要因分析検討会報告書(平成24年度)を公表した。これは、事業用自動車交通事故の傾向分析と特定テーマ「過労運転による事故を防止するための対策」(中間整理)、及び事業用自動車による社会的影響の大きい重大事故の要因分析を行い、報告書として取りまとめたものである。

 特定テーマとなっている過労運転については、事故削減目標を掲げ、運行管理制度や事故情報の活用の充実などの施策を講じ、事業用自動車に係る事故の削減に取り組んできた。しかし、依然過労運転は社会問題となっており、実効性のある措置を検討する必要があるとの認識を示している。

 過労運転事故分析の結果、事故要因に(1)運転者、運行管理者の居眠り運転の危険の認識不足(2)運転者の睡眠環境が整っていない(3)無理な運行計画(4)運転時間、休憩時間、休息期間、運行経路等が運転者まかせとなっていた(5)運行管理者が点呼の際に運転者の眠気、気力、疲れを十分に確認していなかった(6)運転者毎の特性の把握が不十分(7)その他の背後要因、を挙げている。

 今後は、(1)過労運転事故の発生の背景・要因に関する基礎データの収集・整理(2)海外及び鉄道等の他モードにおける過労運転防止対策の調査(3)過労運転の背景・要因関係図の作成(4)運転者中に眠くなったときの対処法や点呼等から過労を判断する方法の調査(5)上記の背景・要因を踏まえた、今後の過労運転対策に関する検討(6)検討結果のとりまとめ、を挙げ、平成25年度に検討分析を行う。

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投稿者:gotsuat 09:12| 行政関連