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2013年05月31日

【環境】住友ゴム工業 高純度天然ゴム「UPNR」の開発に成功



 住友ゴム工業は、高純度天然ゴム「UPNR(Ultra Pure Natural Rubber)」の開発に成功したと発表した。
 同社は、タイヤ原材料の大きな比率を占める天然ゴムの改良を「4D NANO DESIGN※」を用いて進めてきた。結果、不純物の徹底的な除去によりタイヤの低燃費性能の向上に繋がることと、ゴム分子とカーボンの結合が増えることにより耐摩耗性能が向上することが分かったが、一方で不純物の除去によりゴムを保護していた成分まで除去され、熱で劣化しやすいことが課題であった。
 この度開発した「UPNR」は、製造プロセスの改良により製造時の劣化を改善する事に成功し、優れた低燃費性能と高い耐摩耗性能を両立する新しい高純度天然ゴムである。
 同社は、現在タイにて製造プラントを建設中であり、2014(平成26)年以降に発売する低燃費タイヤ等に順次採用していくとしている。

※4D NANO DESIGN(フォーディーナノデザイン)
ナノレベルで分子の挙動を表現しながら、材料シミュレーションと解析を行い、素材を自在にコントロールすることを可能にした新材料開発技術

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:10| 企業の取り組み 【機関別】