<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2013年05月29日

【流通】安川電機 バイオ・メディカル分野向けロボットシステムを発売


 安川電機は、医療やバイオ研究分野における試薬や検体の分析前処理作業向けに、同社産業用ロボット(双腕ロボット)を使用したロボットシステムを開発し、2013年6月より発売する。

 これまで医療やバイオ研究分野においては、分析前処理作業として幾種類もの小型容器に微量の試薬や検体を分注・攪拌、分離などを行ったのち、複数の分析機器を駆使して微細な分析を行うなど、複雑かつデリケートな作業が人手により行われていたが、これらの手作業には個人差によるバラツキやミス、劇薬や細菌等への接触の危険、長時間のルーチンワークといった潜在的な課題が存在している。
 同社が開発したロボットシステムは、システムに双腕ロボットを用いることにより、人が従来から使っていた分析機器や容器等をそのまま使用することができるため、柔軟性・拡張性の高いシステムになっている。さらに、人を超えた再現性でロボットが作業を行うことによって、非常に信頼性の高い実験データを生み出すことができるようになった。
 同ロボットセルは、大規模プロテオミクス研究や高い再現性が求められる定量実験に最適。
  (研究協力:独立行政法人産業技術総合研究所 創薬分子プロファイリング研究センター)

 (1)高い再現性
  ・手作業のバラツキや個人差・ミスを排除し、人を超えた再現性を実現。
  ・暗黙知だった熟練のスキルを見える化・標準化し、いつでも繰返し再現できる。

 (2)人手作業の代替
  ・人は危険な環境や長時間のルーチンワークから解放され、創造的研究に専念することができる。

 (3)フレキシブル・省スペース
  ・人手作業と同じ分析機器や容器等をそのまま使用し、技術進歩による工程・装置の変更にも柔軟に対応できる。
  ・人と同等のワーキングスペースで多様なベンチワーク(*2)が可能。

 主な用途として、プロテオミクスのための分析前処理作業、遺伝子解析のための分析前処理作業、再生医療分野を含むスクリーニング作業がある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:52| 流通