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2013年05月08日

【物流】国交省 「貨物鉄道輸送の将来ビジョンに関する懇談会」の報告書を取りまとめ

 平成25(2013)年4月26日、国土交通省は「貨物鉄道輸送の行来ビジョンに関する懇談会」の報告書をまとめた。同報告書では、平成27(2015)年時点で14万人のトラックドライバー不足が想定され、物流業務確保のために長距離輸送に優れた鉄道への代替機能が必要とされている。その上で、物流サービスの選択要素と鉄道輸送の評価を行った。

 JR貨物は、経営改革を推進する上で事業セグメント分析の精緻化が重要であり、競争優位領域におけるシェア確保と競争劣位領域の再構築に向けた戦略を検討実行すべきとした。その上で、貨物鉄道事業者、物流事業者団体などのほか、国や行政が主体となって当面実施すべき解決策・展開施策として、(1)鉄道輸送サービスの改善(2)SCMに対応した物流業務効率化の提案(3)多様な国際・国内一貫輸送の提供(4)物流に対する社会的要請(環境問題・労働力不足)への対応(5)企業の「業務継続計画」(BCP)と物流の「分散化・複線化」を挙げている。

 この中でも優先順位が高いものとして「ソリューション活動」の強化、国際海上コンテナから12ftコンテナへの積み替え施設の整備、ISO海上コンテナ輸送の推進などの15の施策を選定し、取組主体と実現期間を示している。

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投稿者:gotsuat 09:52| 行政関連