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2013年04月26日

【環境】伊藤忠商事 英国における廃棄物処理・発電事業の優先交渉権獲得


 伊藤忠商事は、英国北西部のリバプールをはじめとした自治体で構成する公共機関、MRWAが進める廃棄物処理・発電事業の優先交渉権を共同で獲得した。フランスに本社を置く環境事業世界最大手、スエズ・エンバイロメントの英国子会社SITA UKなどとの事業となり、本件は同社にとって平成23(2011)年4月South Tyne & Wearパートナーシップ、平成25(2013)年3月に資本参画したコンウォール州での廃棄物処理・発電PFI事業案件に次ぐ第3号案件であり、同社参画比率は20%となる。
 プロジェクトは、廃棄物焼却・発電施設と廃棄物中継基地を建設し、年間45万tの一般廃棄物を焼却処理するとともに、余熱で発電する。事業期間は30年間となり、発電規模は6万3000世帯の家庭の消費電力に相当する。
 約11億8000万ポンド(約1800億円)の契約額を予定しており、焼却・発電施設は英国北東部のティースサイドに建設する。
 リバプールと周辺で発生する廃棄物を鉄道でティースサイドに輸送し、新設する焼却・発電施設で処理する事業となり、これまで直接埋め立て処分していた廃棄物を環境負荷の低い方法で処理する。廃棄物の埋め立て量を削減することで温暖化への影響が大きいメタンガスの発生を抑え、CO2換算で年間13万tの温室効果ガスを削減する。
 SITA UKは英国で廃棄物処理事業を手掛け、1200万人以上にサービスを提供して年間900万t以上の廃棄物を取り扱う。同社はこれまでも、SITA UKが中心に設立した廃棄物処理・発電事業会社に出資参画している。
 英国では温暖化ガス・廃棄物埋立量削減を目指し、今後も同様の廃棄物処理・発電事業が計画されており、同社ではこの計画を通し英国の環境負荷削減の取り組みを広げていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:41| 企業の取り組み 【機関別】