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2013年04月24日

【環境】横浜ゴム 商用車用タイヤで燃費悪化につながる空気漏れを抑える技術を開発


 横浜ゴムは、トラック・バスなど商用車用タイヤの空気圧保持能力を大幅に向上する新インナーライナー技術を開発したと発表した。新インナーライナーは従来と比べて空気漏れを約30%抑制することができるため、タイヤを設計する上で、空気圧保持能力の向上や軽量化が可能となり、平成25( 2013) 年4月から国内工場で生産するタイヤに採用し、海外工場へも順次展開していく。

 インナーライナーはチューブレスタイヤの内面を覆うゴムシートで、タイヤからの空気漏れを抑制する役割を果たす。新インナーライナーは「タルク」という鉱物の特長である板形状をそのまま微粒子化した「偏平タルク」をゴム内に層状に配合している。この「偏平タルク」が空気の透過経路をブロックすることで空気漏れを大幅に抑制することに成功した。

 タイヤの空気圧低下は、転がり抵抗の増大による燃費の悪化に加え、摩耗性能や安全性に悪影響を及ぼすことから、横浜ゴムは空気漏れを抑制するインナーライナー技術の研究・開発を進めている。2009年には乗用車タイヤ向けの新素材インナーライナー「AIRTEX Advanced liner(エアテックス アドバンスド・ライナー)」を発表し、低燃費タイヤやコンフォートタイヤなどに採用している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:00| 企業の取り組み 【機関別】