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2013年03月26日

【環境】ホンダ 渋滞抑制技術による渋滞抑制と燃費改善効果を確認

ホンダは、自動車の渋滞を抑制する技術に関する公道実験をインドネシアで実施し、渋滞発生を遅らせる効果と燃費改善効果を確認した。
 
渋滞は交通流の乱れが発生源とされており、渋滞抑制のためには一台一台の車両が周囲の車両と同調して走行する必要がある。同社は、ドライバーが周囲の車両と同調した走行をしているかを、スマートフォンのディスプレイの色を変化させることで、一目で確認できるアプリを開発し、インドネシアの公道実験で使用した。このアプリは車両の加減速変動のパターンをモニターし、渋滞の発生につながる走行であるかを判断するとともに、周囲の車両と同調した走行をサポートする。又、単に渋滞を抑制するだけでなく、安全性を向上するとともに、自車だけでなく周囲の数百台の車両の燃費を向上させる効果が期待できる。

今回の実験は、一台のクルマに搭載したスマートフォン単体で、渋滞につながる走行であるかを判断する単体型と、複数のクルマに搭載したスマートフォンをクラウドサーバーに接続し、複数のクルマの動きとその前方車の情報も考慮して、同調した走行をアシストする複数型の二つの方式で行った。

 実験結果は、燃費は単体型で20%、複数型では22%改善した。渋滞発生については、交通流が滑らかになり、単体型で平均3分、通信型で4分、最大でどちらも6分遅らせることができた。又、渋滞発生の要因となる平均速度の急激な変化についても、単体型で6割、通信型で7割緩やかになった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:12| 企業の取り組み 【機関別】