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2013年03月01日

【環境】NEDO 大型トラックの自動運転・隊列走行実験に成功


自動車交通分野の省エネルギー対策を追求した新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のエネルギーITS(※1)推進プロジェクトが今年度で完了し、隊列を形成した複数のトラックを操舵制御と速度制御により安全で効率的な走行を可能にする自動運転・隊列走行等の成果を産業技術総合研究所つくばセンター(茨城県つくば市)のテストコースで公開した。

 このプロジェクトでは、平成22(2010)年9月に大型トラック3台で時速80km、車間15mの隊列走行による成果を公開したが、技術を高度化させてより短い車間距離(15m→4m)の隊列走行を実現した。大型車の高速走行ではエネルギー消費の4割以上が空気抵抗であり、車間距離を詰めて走行することにより、空気抵抗を大幅に低減させることが可能なため、実用化を進めることによって15%以上の省エネルギー効果が期待できる。

 また、技術の汎用性を向上させ隊列走行の早期実用化につなげるため、車車間通信を用いた車間距離制御と前方障害物認識技術を国内大型車メーカー4社の大型トラックに適用し、CACC(Cooperative Adaptive Cruise Control)(※2)の実験車4台を製作した。

(※1)ITS・・・高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems)の略称で、ITを利用して交通の輸送効率や快適性の向上に寄与する一連のシステム群を指す総称名。

(※2)CACC・・・車両の前方に搭載したレーダを用いて、前方を走行する車両との車間距離を一定に保ち、必要に応じてドライバーへの警告を行うシステムであるACC(Adaptive Cruise Control)に加えて、車車間通信によって他車の加減速情報を共有することで、より精密な車間距離制御を行うシステム。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:34| 物流効率化による環境負荷低減活動【取り組み内容別】