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2013年02月27日

【物流】有識者検討委員会 物流の効率化、コスト低減をめぐり協議


 国交省は、平成25(2013)年2月19日に、第4回新しい総合物流施策大綱の策定に向けた有識者検討委員会を開催した。同協議は、これまでの委員会での委員からの意見等に対する補足説明や事業者団体等ヒアリングの概要報告、論点整理等の内容で行われた。議論の論点は、以下に挙げる3本を軸として大別されている。

1.グローバル・サプライチェーンの深化と物流の構造変化…物流コストの一層の低減、インフラ整備と活用、アジア物流圏の輸送高速化と我が国物流企業の国際発展、荷主と物流事業者のパートナーシップ強化、人材の確保・育成など産業競争力強化に向けた物流の一層の効率化、国民生活を支える物流の維持・発展

2.物流の低炭素化…モーダルシフトや共同配送の推進など経済成長と両立する持続可能な低炭素型物流の構築

3.強くしなやかで、安全・安心な物流の確保…大規模自然災害へ備えた物流システムの構築(実効力あるBCPの策定など)、通常時からの安全の海賊・テロ対策など

具体的には、物流効率化については、多頻度輸送、小口輸送等に対して「過剰サービス」であり、非効率であるという意見がある一方で、食品等の廃棄スペースが十分でないという問題や食品の鮮度に関わる問題もあり、一概に多頻度輸送、小口輸送を全て否定してしまうのも良くないという意見が出た。更に、日本は過剰な新鮮さや正確さを求めすぎで、メーカー側はそれに応えるために努力するが、逆にコスト増しになり、悪循環であるため、どこかで歯止めが必要、という意見もあった。人材育成に関しては、日本で物流を教える大学は海外と比較すると少なく、人材育成をもっと強化するべきであるという指摘も出た。

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投稿者:gotsuat 09:20| 行政関連