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2012年12月17日

【知識】東芝と韓国Hanrim社 無線給電システム用ICの開発で協業

東芝は、スマートフォンや携帯電話などの携帯機器向けとしてWPC(※1)が提唱するQi規格(※2)のローパワー分野において、韓国のHanrim Postech社(以下:Hanrim社)と無線給電システム向けICの開発で協業する。東芝がICの開発・生産を、Hanrim社が無線給電システムのモジュールの提案を行うことで、ユーザが必要とする非接触充電システムの普及を促進する活動を2012年12月から開始する。

近年、スマートフォンの普及とともに、その充電方法はACアダプタやUSBを使ったケーブルから一新し、非接触充電システムへ移行しつつある。1日におけるスマートフォンの利用時間が従来と比べ長くなり、充電回数が日に2回以上に増加しているため、現状では常に充電するためのケーブルが必要とされる。ケーブルレス化が実現できれば、ケーブルを持ち歩く必要はなくなる。

また東芝は、Hanrim社が持つ非接触充電システムのノウハウを活用し、Qi規格に準拠した送電側ICと受電側ICの2つの製品を開発し、2012年12月からサンプル出荷を開始する。


※1 WPC
Wireless Power Consortiumは137社(2012年12月時点)のメーカーが加盟する非接触誘電に関するコンソーシアム。各社の送電システムと受電システムの互換性があることで、世界の非接触誘電システムのデファクトスタンダードになりつつある。非接触充電システム対応のための無線給電用IC開発を目的として、東芝は2012年2月からWPCレギュラーメンバーとして活動中で、Hanrim社も同メンバーとして参画している

※2 Qi規格
電磁誘導方式で最大5Wの低電力向けに対応

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識