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2012年11月26日

【アジア】住友電気工業 オイルテンパー線事業の強化でインドネシアに設備増強

住友電気工業は、自動車エンジンの弁ばね等に用いられるオイルテンパー線事業について、アセアン地域で伸長する需要の捕捉に向けて、インドネシアの製造拠点であるPT.Sumiden Serasi Wire Products(以下:SSWP)に製造設備を新設する。

オイルテンパー線(以下:OT線)は、線材を製品径まで冷間伸線した後、油焼入、焼戻しという熱処理により、優れた抗張力と靭性を与えた鋼線で、高い耐疲労性や耐へたり性、耐熱性が要求される自動車のエンジン用弁ばねやクラッチ、トルクコンバーター用ばね等に使用される。現在、住友電気工業グループは、住友電工スチールワイヤー(以下:SSW)及び、北海道スチールワイヤーにおいてOT線を生産し、国内外の顧客に供給している。

昨今、インドネシアなどアセアン地域での自動車生産の拡大に伴い、自動車部品メーカーの同地域への進出が加速しており、OT線の需要が伸長している。こうした状況に鑑み、住友電気工業は、OT線事業について、グローバル競争力の一層の向上、生産最適化を図りアセアン地域での販売拡大を目指し、以下の対策に取り組む。

SSWについては、グローバルマザー拠点と位置付け、事業戦略の立案、開発機能を強化するとともに、3拠点におけるグローバル同一品質の確立に取り組む。また、SSWPについては、増資後、OT線製造ラインを新設し、2013年10月に稼働を開始する予定にしている。こうした取り組みにより、当社グループのOT線生産能力は、2012年度上期対比で約25%増の年産18000トン(見込)に拡大する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア