<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2012年10月17日

【流通】ローム マイクに指向性を持たせることで音声をクリアにするデジタル信号処理LSIを開発

ロームは、スマートフォンやカーナビゲーション等で用いられるマイク向けに、2つの無指向性マイクで鋭い指向性を形成すること(ビームフォーミング技術)で音声品質を向上させることができるデジタル信号処理LSI「BU8332KV−M」を開発した。

BU8332KV−Mは、ビームフォーミング技術を用いて指向性を形成し、指向軸を目的音の方向に向けることで周囲ノイズを低減。さらに指向軸方向に残った定常ノイズはノイズサプレッション機能により低減させることができる。この手法はノイズキャンセルのみの手法と違い、目的音をより強調させることができる。また、2つのマイクを10mmという短い間隔で実装できるため、スマートフォンをはじめとするあらゆる小型機器への搭載ができる。さらに、処理の最適化を行うことでビームフォーミング機能使用時の処理遅延時間を10msec以下にし、他のアプリケーションへの影響も最小限に抑えている。これらにより、様々な機器での音声認識率の向上やハンズフリーの通話品質改善に寄与する。

生産拠点は、前工程をローム 本社(京都)、後工程をROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)で行う。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:38| 流通