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2012年10月04日

【流通】カネカ 衝撃吸収パッド付きインナーウェア「カネカヒッププロテクター」発売

カネカは衝撃吸収パッド付きインナーウェア『カネカヒッププロテクター』(婦人用)を2012年10月12日から発売する。

転倒による大腿骨頚部骨折は、特に高齢女性に多く発生し、「要介護状態」や「寝たきり」になる主原因のひとつとなっている。大腿骨頚部骨折の年間発生数は2007年で14.8万人、今後2020年には25万人、2030年には30万人に増加すると予想されている。大腿骨頚部骨折は、高齢者のQOLのみならず、介護にあたる家族の負担軽減、医療費の削減、病院・介護施設におけるリスク管理といった観点からも、その防止は重要な課題となっている。各調査・研究によれば、骨折防止に効果がある対策は、薬物療法とヒッププロテクターの着用とされている。

ヒッププロテクターは、国内では10年以上前から販売されているが、ヒッププロテクターに装着するパッドが硬い、分厚いなどの着用感の問題から、高齢者が着用を敬遠したり、着用しても短時間・短期間で使用を中止したりするケースが多く、普及が進んでいない。こうしたことから、高齢者が転倒した際の衝撃を低減するとともに、長時間無理なく着用できるヒッププロテクターが切望されていた。

カネカヒッププロテクターのパッドは、材料にカネカが独自開発した衝撃吸収性に優れるイソブチレン系熱可塑性エラストマー「SIBSTAR(R)」を使用するとともに、名古屋大学(田中英一教授)と芝浦工業大学(山本創太准教授)との共同研究を通して開発した衝撃拡散性に優れる独自の形状を採用することで、衝撃吸収性と衝撃拡散性の2つの機能を付与することに成功した。これにより厚みが約6mmと従来にない薄さで着用感に優れ、かつ転倒時の衝撃を低減できる画期的なパッドを開発した。さらに、国立長寿医療研究センター病院(原田敦副院長)の協力を得て、同病院での実用評価結果を製品設計に反映させることでヒッププロテクターとしての完成度を高めた。

カネカヒッププロテクターは、カネカのグループ会社であるユアヘルスケアを通して提供すし、同社以外の販売店からの提供も今後計画する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:35| 流通