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2012年08月03日

【流通】大林組など 地盤改良効果の優れた海水練り地盤注入材を開発

大林組、日特建設、日鐵セメントは共同で高炉スラグ系超微粒子セメントと海水を利用した「海水練り地盤注入材」を開発した。

セメント系地盤注入材は、地山の補強、液状化対策、遮水や地下の漏水対策などに使われるものである。通常、練り混ぜ水には真水を使用するが、離島や沿岸部での工事、災害復旧工事では、真水の使用はコスト高となる場合や、ライフラインや道路の不通で真水の入手が困難な場合がある。一方で、入手が容易な海水を使用した場合では、注入材の流動性が低下し、均一に地盤へ注入・浸透できないため、地盤の改良品質が低下するという問題があった。

今回、3社共同で開発した「海水練り地盤注入材」は、高炉スラグ系超微粒子セメントと特殊混和剤を使用することで、海水を使用しても注入材の流動性や地盤への浸透性に優れている。そのため、真水を使用する場合と比較して、コストは同等でありながら、地盤の強度や遮水性を向上できるので、離島・沿岸部、災害復旧の工事などで効果を発揮する

大林組、日特建設、日鐵セメントは今後、「海水練り地盤注入材」を沿岸部などの地山の補強、液状化対策、基礎地盤の遮水性の改良、遮水壁の築造工事など広範囲に適用していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通