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2012年07月26日

【物流】国交省 第4回日中韓物流大臣会合開催

平成24(2012)年7月16日、韓国・釜山に日中韓の代表者らが参加し、北東アジアでの物流分野における協力・連携の推進を目的とする第4回日中韓物流大臣会合が開催された。同会合では、従来の成果や、今後の協力の方向性について取りまとめが行われ、共同声明が採択された。その共同声明の内容の一つとして、シームレス物流システムを実現するために以下の3点が挙げられている。

@ シャーシの相互通行
A 北東アジア物流情報サービスネットワーク(NEAL-NET)
B パレットの標準化・リターナブルパレットシステム実現

@は、日韓でのパイロットプロジェクト実施に向けての相互協力、日中での同プロジェクトの実施可能性について共同研究をそれぞれ推進していくもの。日韓の同プロジェクトとは、釜山から下関航路を経由し、新たに韓国のシャーシを利用して、韓国で製造された自動車部品を自動車(部品)メーカーに向けて、日本へ輸送するというもの。

Aは、現在の対象港(日本:東京港・横浜港、中国:寧波港、韓国:釜山港)に加え、更なる対象港湾の拡大や日中韓の港湾物流情報ネットワークの機能充実にむけて協力を推進するもの。長期的にみて、対象国・地域を3ヶ国以外へ拡大することも考慮している。

Bは、前回の会合で標準化が可能となったパレットのサイズに加え、パレット品質や荷役機器のサイズ等の標準化やリターナブルパレットシステムの実現に向けて調査等を推進している。

その他、海上分野でのグリーン物流や物流セキュリティに係る人材育成・教育についても話し合われた。次回の会合は2014年に日本で開催される予定。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連