<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2012年07月06日

【物流】平成24(2012)年5月分 内航海運における輸送動向調査結果(速報値)

日本内航海運組合総連合会が、平成24(2012)年5月の内航海運における輸送動向調査結果(速報値)を公表した。同調査は、低迷する内航海運の輸送量の実態を把握する目的で、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ上位50社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について毎月末に調査を実施している。

これによると、貨物船の輸送量合計は、16,946千トン(対前年同月比120%)となり、前年同月と比較して2,806千トン増加した。

輸送主要品目別で見ると、燃料(石炭・コークス)、紙・パルプは前年同月実績を下回ったものの、鉄鋼、原料(石灰石等)、雑貨、自動車、セメントは前年同月実績を上回った。中でも、最も大幅に伸びた自動車は、4,065千トン(同206%)となり、2,095千トン増加した。増加要因として、好調な国内販売に支えられて、堅調な輸送量を維持したことが挙げられる。

タンカーの輸送量合計は、一般タンカーが9,766千KL(同111%)、特タン船が655千KL(同98%)で、タンカー合計は10,421千KL(同110%)となり、前年同月と比較して957千KL増加した。

輸送品目別で見ると、一般タンカーの場合、ケミカルは前年同月実績とあまり変化がなかったが、黒油と白油はそれぞれ3,593千KL(同131%)、5,640千KL(同102%)で前年同月実績を上回った。最も大幅に伸びた黒油の増加要因として、原発不稼働に伴う電力向け需要の増大を反映して、輸送量が引き続き増加傾向にあることが挙げられる。また、特タン船は、高温液体と耐腐食が前年同月実績を下回ったが、高圧液化は309千KL(同114%)と前年同月実績を上回った。

鉄道輸送を利用した物流カイゼン・環境対策は鉄道コンテナコンシェルジュ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:05| その他