<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2012年05月31日

【物流】平成24(2012)年4月分 内航海運における輸送動向調査(速報値)

日本内航海運組合総連合会が、平成24(2012)年4月の内航海運における輸送動向の調査結果(速報値)を公表した。同調査は、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ上位50社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について、毎月末に調査を実施しているもの。

これによると、貨物船の輸送量合計は、16,195千トン(対前年同月比117%)となり、前年同月と比較して2,330千トン増加した。

輸送主要品目別で見ると、燃料、紙・パルプ、雑貨、セメントは前年同月実績を下回ったものの、鉄鋼、原料、自動車は前年同月実績を上回った。中でも、最も大幅に伸びた自動車は、3,773千トン(同245%)となり、前年同月と比較して2,231千トン増加した。増加要因として、下半期の好調な国内販売に支えられて、堅調な輸送量を維持したことが挙げられる。

タンカーの輸送量合計は、一般タンカーが10,492千KL(同112%)、特タン船が684千KL(同107%)で、タンカー合計は11,176千KL(同112%)となり、前年同月と比較して1,210千KL増加した。

輸送品目別で見ると、一般タンカーの場合、黒油3,884千KL(同133%)、白油6,026千KL(同103%)、ケミカル582千KL(同106%)と、全てが前年同月実績を上回った。最も大幅に伸びた黒油の増加要因として、原発の不稼動に伴う電力向け需要の増大を反映して、輸送量が引き続き増加傾向にあることが挙げられる。また、特タン船は、耐腐食が前年同月実績を下回ったものの、高圧液化が310千KL(同113%)、高温液体が121千KL(同126%)と前年同月実績を上回った。


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流