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2012年05月28日

【アジア】ヤマハ発動機 インド南部に新たな生産拠点となる二輪車工場を建設

ヤマハ発動機は、インドにおける二輪車販売の拡大に対応するため、インディア・ヤマハ・モーターの既存の生産拠点(北部のニューデリー郊外)に加え、南部地域に新たな二輪車工場を建設することを決定し、タミル・ナードゥ州政府と同地域への進出に関する合意書を取り交わした。

新工場は、2012年にタミル・ナードゥ州チェンナイ郊外のバラム・バダガル工業団地内に約44万m2の土地を取得して建設着工、2014年の稼動を、生産能力は2018年に180万台を予定している。

これによりインドでの生産能力は、北部生産拠点(ウッタル・プラデーシュ州スラジプール/ハリヤナ州ファリダバッド)と合わせて、年間280万台の生産能力となる。

*北部生産拠点:2012年に120億円を投資、現在の60万台から100万台まで能力増強を図る

新工場のコンセプトは、理論値生産の考え方に基づき、部品製造と完成車組立との完全同期生産を確立すること。また、ヤマハ発動機としては初めて、主要取引先で形成されるベンダーパークを工場の隣接地に確保し、社外の部品製造工程とも完全同期化を実現する。これにより、モノ創り工程全般における、管理ロスや物流ロスの極小化を実現し、高い生産性と収益性を兼ね備えた工場となる。

インドの二輪車市場は、政治・経済の安定とファイナンスの拡大などによって年々伸び続け、2011年は1,300万台を超え世界第2位となっており、2018年には2,500万台規模を見込んでいる。ヤマハ発動機の生産台数は、高級価格帯への積極的な商品投入や全国各地でのプロモーション活動により、2010年に38万台、2011年に52万台となり、2012年は約60万台を計画している。今後、さらなる商品競争力強化・販売網拡充・輸出拡大に加え、新工場建設に伴う生産能力増強により、インドでの事業規模拡大を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア