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2012年05月22日

【アジア】損保ジャパン タイ東北部稲作農業従事者向け「天候インデックス保険」改定

損害保険ジャパン(以下:損保ジャパン)のタイ現地法人である損保ジャパンタイランドは、タイ東北部の干ばつ被害による農業従事者の損害を緩和するために、2012年4月から『天候インデックス保険』を改定した。

気候変動への適応策のひとつとして世界的に期待が高まっている保険機能の有効性を確認するために、損保ジャパングループが国際協力銀行(以下:JBIC)の協力を得てタイで実施する実証プロジェクトの一環として、損保ジャパンタイは、2010年1月に『天候インデックス保険』の販売を開始した。

その後、『天候インデックス保険』の販売地域拡大などにより販売件数が順調に伸びるなか、同保険販売を通じて寄せられた、現地販売パートナーであるタイ農業協同組合銀行(Bank for Agriculture and Agricultural Cooperatives、以下:BAAC)やタイ稲作農業従事者からの要望を受け、商品を改定することとした。

従来の『天候インデックス保険』は、「7・8・9月の3か月の累積降水量」が観測対象だったが、「7月単月の累積降水量」または「8・9月の2か月間の累積降水量」にもとづいて保険金を支払うこととした。収穫量への影響が大きい作付け初期の7月に干ばつが発生した際に、早期に保険金を支払うことが可能となり、稲作農業従事者への干ばつによる損害を緩和する効果が期待される。

損保ジャパングループは、今後も気候変動への適応策としての保険商品の開発・普及を進めるため、商品内容の改定、タイ国内の他県への展開、対象作物の多様化、東南アジア地域の他国での展開などを含め、幅広い視点で検討していく予定にしている。また、環境省が認定するエコ・ファースト企業(グループ)として、今後も社会的課題の解決に資する、金融・保険機能を生かした新商品・新サービスの開発・提供に取り組んでいく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア