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2012年03月16日

【アジア】NEC香港 車内自動放送システムと運行データ記録システムを受注

NEC香港(以下:NECHK)は、香港Citybus(以下:Citybus)及び新世界第一バス服務(以下:NWFB)から、車内自動放送システム(Automatic Bus Stop Announcement、以下:ABSA)と運行データ記録システム(Data Logger System、以下:DL)を受注した。この2つのシステムは、Citybusのバス約180台と、NWFBのバス約700台へ搭載される予定になっている。

車内自動放送システム及び運行データ記録システムはGPS、走行距離信号と、香港独特の地理環境(狭い道や、高いビル)によるGPS信号の誤差をなくす"snap−on−route"技術を活用している。

バスには、LED表示パネル、制御装置および送受信器を設置する。運転手が出発点で路線情報を入力するだけで、ABSAは自動的に動作し、その後の手動操作は不要となり、運転手は位置情報を自動的に取得でき、運転の負担が軽減される。

ABSAのLEDパネルには中国語と英語の両方で行き先が表示され、アナウンスは、広東語、英語および中国普通語(共通語)で行われる。次の停留所へ到着するまでは到着予定のバス停名を、バス停を出発した際は、次のバス停名をLEDで表示し、車内放送も自動的に行う。

制御装置は、運行した終日の路線および速度を記録することができる。バスが車庫に戻る時、関連データはWi−Fiによってサーバーにアップロードされ、また、デジタル地図で運行履歴を確認することも可能。さらに、放送内容とソフトウェアのアップデートもWi−Fiによってバスに搭載した制御装置にダウンロードするだけで実現する。

NECHKは2007年から、交通・運輸業向けに「車隊管理」(Fleet Management)システムの開発と市場開拓を始め、現在香港およびマカオで事業展開をしている。このたびの受注は、CitybusがGPSを利用する香港で最大規模の公共交通機関となった2011年の760台のバスへのABSAに続いて納入された。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア