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2012年03月05日

【知識】アキュテクスとIIJ クラウドストレージを活用したバックアップシステムで技術協力

アキュテクスとインターネットイニシアティブ(IIJ)は、クラウドストレージを活用したバックアップシステムの分野で技術協力する。

両社の技術協力により、アキュテクスが国内代理店として販売している米Zmanda(ズマンダ)社のバックアップ用ソフトウェア製品「Amanda Enterprise(アマンダ エンタープライズ)」のバックアップ先として、IIJが提供するREST API型クラウドストレージサービス「IIJ GIOストレージサービス FV/S」が選択可能になる。両製品を連携させることで、従来のバックアップシステムと比較して、より安価で短期間にバックアップシステムを構築することが可能になる。

Amanda Enterpriseは、ネットワークに接続された多種多様なOS、データベース、アプリケーションのデータを、定められたスケジュールに従ってクラウドストレージにバックアップする。ソフトウェア製品のため、アプライアンス製品と比較して導入コストを抑えることができる。また、データのバックアップ先としてIIJ GIOストレージサービス FV/Sを選択することで、対象クライアントから物理的に離れた環境に自動的にバックアップすることができる。データ容量に応じてストレージスペースを柔軟に拡張できるため、今までバックアップストレージに要していた運用管理コストを大幅に抑えることも期待できる。

国産クラウドサービスであるIIJ GIOストレージサービス FV/Sを利用することにより、特に日本企業が求める、低遅延で、高品質、安定性を兼ね備えたバックアップシステムを実現できる。また、IIJ GIOストレージサービス FV/Sはストレージ容量に応じた月額固定課金のため、データ転送量やリスエスト数によって追加課金されることはない。そのため、バックアップシステムを構築する際の予算を組みやすく、日本企業に合った料金体系でサービスを利用できる。

Amanda EnterpriseからIIJ GIOストレージサービス FV/Sへのバックアップは、インターネットを経由する。Amanda EnterpriseにはAES 256bit(※)によるデータ暗号化機能が標準で備わっているため、クラウドストレージにインターネットを介してデータの保管やバックアップを行う場合でも、安全にデータを転送することができる。更に、データは暗号化された状態でクラウドストレージ上に保管されるため、高いレベルでセキュリティが担保される。

企業が取り扱うデータ量は近年、増加の一途をたどっており、データ量の増加に合わせて企業内のストレージシステムの拡張を続けていくことは、コストや運用管理の面で困難になってきた。しかし、内部統制やDRなどの観点から、ストレージ内の全データを安全な場所に長期保管することが求められており、安価に、セキュアで柔軟な拡張を実現するストレージシステムの構築が喫緊の課題となっている。アキュテクスとIIJは、今後両社で本バックアップシステムを販売し、コストやセキュリティが課題となってバックアップシステムを構築できなかった企業に対して、積極的に販売を行なっていきます。また引き続き、技術面で相互に協力を行い、今後さらなる機能連携などを模索する。

※ AES 256bit
AESは欧州の暗号化規格NESSIEや日本の暗号規格CRYPTRECでも採用されています。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識