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2011年11月07日

【物流】首都高 距離別料金制度へ移行

平成23(2011)年11月2日、首都高速道路株式会社が首都高の基本料金について、現行の均一料金から距離別料金制度へ移行する、と発表した。同制度は平成24年1月1日、午前0時にスタートする。

従来、首都高では、全出口の料金所スペース確保が困難な中、膨大な交通量処理を迅速に行うため、料金圏のある均一料金を採用していた。しかし、ETCの整備により出口料金所がなくても利用距離を把握し、料金計算が可能となったことなどから、今回、料金圏のない距離別料金へ移行することとなった。

今回の移行により、ETC車の料金は、普通車が下限500円〜上限900円、大型車が下限1,000円〜上限1,800円となる。料金距離を下限6q以下〜上限24q超の5段階に分け、6qの利用ごとに100円ずつ加算する。ETC利用者に対する割引として、環境ロードプライシングは基礎的な料金として継続するほか、障がい者割引、路線バス割引も継続する。しかし、NEXCOとの乗継割引や物流事業者向けの車両単位、契約単位割引の拡充等は、地方からの意見を踏まえ、当面、平成25年度まで適用される。

 一方、現金車の料金は、原則、普通車が900円、大型車が1,800円(但し、郊外方向の端末入口料金所は距離に応じて500〜700円)となる。同社では、出口料金所がないため、入口で上限料金を支払うことになる現金車への対策として、1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)在住者を対象に、特設会場(カーディーラー店等)で車載器を購入した場合5,000円を補助するなどの各種支援策を実施予定である。

なお、同社では首都圏の利用しやすい新たな料金体系について、国と地方の検討会において、引き続き検討していくとしている。


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投稿者:gotsuat 09:45| その他