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2011年10月06日

【流通】凸版印刷とドイツの研究所 高精度の最先端バーチャルフィッティングシステムを開発

凸版印刷は、ドイツのフラウンホーファーHHI研究所と共同で、AR(拡張現実)技術を活用した従来よりも高精度の最先端バーチャルフィッティングシステムを開発。アパレル・流通業界向けに2011年10月初旬より同システムの提供を開始する。

バーチャルフィッティングシステムとは、画像認識や合成技術などAR技術を活用し、カメラに写った利用者の身体に合わせて、衣服の画像を映像ディスプレイ上で合成、擬似的に衣服やアクセサリーなどの試着を体験できる。これまでのシステムは、実際の衣服の変形に対応するのではなく、あらかじめ用意した衣服の画像を画面上で合成するだけだった。このため体型や服の形状などは反映されず、店頭での試着用シミュレーションシステムとしては、さらに精度の高いシステムが求められていた。

今回提供を開始するバーチャルフィッティングシステムは、カメラに写った衣服の歪みを解析、試着したい服などの画像を、解析した歪みにあわせ変形・合成することができ、高精度で違和感のないバーチャル試着体験が可能になる。消費者は何度も着替える必要なく、好みのデザインの服をスピーディに選ぶことができるようになる。また店舗では販売時間の短縮や展示スペース、商品在庫の効率化などが見込める。

同システムは、凸版印刷の持つユーザーニーズにあわせたデータベース開発技術と、フラウンホーファーHHI研究所の持つ世界最先端の、布などをトラッキングする技術を組み合せることで、アパレルや流通などの店頭で、これまでにない高精度のバーチャルフィッティングを可能にした。 

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通