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2011年09月30日

【知識】東芝 GE社のコンバインドサイクル発電システム販売

東芝はGE社と、同社が開発した新型ガスタービンを使ったコンバインドサイクル発電システムの日本およびアジア地域における販売協力に関する覚書を締結し、本格的な商業販売を2011年10月より開始する。

東芝とGE社は1982年よりガスタービンコンバインドサイクル発電システムの分野で協力関係にあり、今回新たにGE社が開発した高い運転柔軟性と燃料効率を合わせ持つFlexEfficiency(TM)を採用した新型ガスタービン9FBと東芝の蒸気タービン・発電機および短時間で蒸気タービンを起動可能とする制御装置を組み合わせたガスタービンコンバインドサイクル発電システムについても、販売協力について合意した。

コンバインドサイクル発電システムとは、2種類以上の発電設備を組み合わせた発電システムで、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせるガスタービンコンバインドサイクル発電システムが主流です。燃焼ガスによるガスタービンでの発電に加え、ガスタービンからの排出ガスで蒸気を発生させて蒸気タービンによる発電も行う、従来型の火力発電システムと比べてエネルギー効率に優れ、CO2排出量も少ない。

日本および電力需要の成長著しいアジア市場において、CO2排出量が少なく、地球環境にやさしいガスタービンコンバインドサイクル発電システムは、基幹エネルギーの一つと期待されており、全世界の設備容量は2011年の約1350ギガワットから2015年には約1520ギガワットに増加すると見込まれている(※)。東芝はGE社と連携し、高効率なコンバインドサイクル発電システムを提案していくことで、火力発電事業の事業拡大を図る。

※1 出典 IEA World Energy Outlook 2010

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※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識