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2011年09月29日

【知識】NICTとICTオーストラリア 包括的研究協力に関する覚書に調印

情報通信研究機構(以下:NICT)と、ICTオーストラリア(※1 以下:NICTA)は、平成23(2011)年9月23日、情報通信分野の包括的研究協力に関する覚書に調印した。

NICTとNICTAは、これまで、新世代ネットワーク(※2)技術やボディエリアネットワーク(BAN)(※3)技術等の研究課題において、国際研究集会や標準化会議を通じて活発な情報交換や研究交流を行ってきた。同覚書の締結により、これらの連携を一層強固なものにするとともに、情報通信技術を活用して日本の復興に役立てるなど、新しい研究課題における研究協力を進めることを目指す。

※1 ICTオーストラリア(NICTA: National ICT Australia)
NICTAは、ICT分野における豪州最大の国立研究機関で、連邦政府により2002年に設立された。現在、職員約450人を擁しており、本部はシドニーに位置し、拠点は国内5都市に点在する。資金は、連邦政府、州政府及び大学が拠出している。特に、大学との連携が強く、約250人の学生がNICTAにも在籍し、研究を行っている。

※2 新世代ネットワーク
今後新たに出現するであろう、技術的更には社会的要求にこたえられる、現在のインターネット技術にかかわらない、新しい概念に基づくネットワーク。顕在化する社会問題を解決し、人や社会の潜在能力を開花させ生活の質や生産性を向上させる新しい価値観を創造することを目指した、未来社会を支えるネットワーク

※3 ボディエリアネットワーク(BAN)
ボディエリアネットワーク(BAN)は、体の上、中及びその極近辺に配置されている小型デバイスを無線で結ぶことによって構築される無線ネットワーク。BANの小型デバイスに各種生体センサーを取り入れて用いることによって、生活習慣病予防や高齢者見守り等に役に立つ一方、ゲームコントローラやワイヤレスヘッドホン等の身の回りで用いる娯楽用小型端末間の音声、画像、データのワイヤレス伝送にも利用できる。

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投稿者:gotsuat 09:35| 知識