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2011年09月20日

【流通】タニタ 衝突した際に乗員に加わる荷重を視覚化する衝撃体重計を製作

タニタは、ボルボ・カーズ・ジャパンに技術協力し、交通事故など車両が衝突した際に乗員に加わる衝撃荷重を視覚化できる「衝撃体重計」を製作した。ボルボのスウェーデン本社が開発した、体重および速度から荷重値をシミュレーションする体重計をベースに、タニタの高精度な計量技術、グラフィカルに表示するアプリケーションのノウハウを組み合わせ実現させた。タニタでは、今回のコラボレーションを機に、安全・安心の面から計量機器の新たな市場の開拓に取り組んでいくとしている。

製作した衝撃体重計は、日本で義務化されている後部座席のシートベルト装着率や、タクシー乗車時のシートベルト装着率の向上を目的としたもので、乗員の体重から時速25km、40km、55kmで車両が衝突した際の荷重値を推測し、その数値とともに画像を使ってイメージできるようにした。例えば体重50kgの乗員が時速25kmの速度で衝突すると、体重の25倍(1250kg)の衝撃荷重がからだに付加されるという結果が、グラフとともに表示される。また、その衝撃荷重がどれくらいのエネルギーに相当するのかも、画像で誰にでもわかりやすく表示する。

タニタが50年以上にわたって積み重ねてきた計測計量技術は、体重計や体脂肪計、体組成計、歩数計、活動量計、睡眠計、尿糖計などさまざまな機器を生み出してきました。今回、こうした健康計測機器だけでなく、安全・安心といった側面からのアプローチの可能性が見いだせたことで、新たな市場の開拓を進めていく方針です。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通