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2011年08月24日

【物流】国交省 震災対応状況まとめ(平成23(2011)年8月22日時点)

国土交通省(国交省)は、平成23(2011)年3月11日に発生した東日本大震災の発生から5ヶ月が経ったことを踏まえ、所管分野の震災対応状況(8月22日時点)を取りまとめた。

自動車局では緊急物資輸送支援として、全日本トラック協会(全ト協)に協力を求め、被災地への政府緊急物資輸送を実施しており、8月22日時点で、食糧品18,977,151食、飲料水4,601,965本、毛布等458,159枚、延べ2,032地点に輸送している。(詳細は表1 を参照。)また、物資の集積拠点から避難所への輸送の効率化を図る為、被災地に物流専門家派遣等(岩手県7名、宮城県・福島県各2名)を行ったり、被災地域の支援業務および復興支援等を安定的に対応するため、当分の間、トラック事業者のレンタカー使用を認めたりするなどの措置を取った。この他、原発対応支援として、計画的避難区域からの住民の円滑な移動について、避難に協力する事業者をリストアップし、住民のニーズに対応した。

港湾局では、各港湾の復旧・復興に向け、港湾機能の復旧のための対応や港湾における放射線測定ガイドラインの作成など、計7項目を挙げて取り組んでいる。しかし、8月22日時点での地方港湾を含む21港の復旧状況を見ると、道路、鉄道、空港関係が順調に復旧する中、施設の大部分で復旧工事が必要で、利用に当たっては吃水制限や上載荷重制限がかかっているなど、被災港湾の暫定利用可能岸壁数の復旧率は53%にとどまっている。

鉄道局では、東北向け石油列車の運行や、コンテナ列車等の運行を実施。8月22日時点で東北線は全線、常磐線は東京方面〜泉間を運行しており、不通区間においては、トラック代行輸送で対応している。なお、現在不通となっている区間のうち、運転再開予定の路線は、種市〜久慈(八戸線)が平成24年度初見込み、美田園〜仙台空港(仙台空港線)は9月末を目標にしている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連