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2011年08月22日

【物流】全ト協 東北地方の高速道路無料化に伴う目的外利用の是正を改めて要請(2011年8月12日現在)

平成23(2011)年8月12日、全日本トラック協会(全ト協)の星野会長が都道府県トラック協会会長宛に「東北地方高速道路無料化に伴う目的外利用の是正の徹底について」を通達した。

東北地方の高速道路無料化に伴う目的外利用の是正については、7月22日付で国土交通省から通達を受けており、同協会でも、同日、文書「東北地方高速無料化に伴う目的外利用の是正について」を全国の都道府県トラック協会あてに通達し、是正を求めていた。しかし、その後も目的外利用が終息することなく連日のように報道されていることを受け、改めて是正の徹底を呼びかけている。

同協会では、国土交通省(国交省)からの要請を受け、茨城県トラック協会とともに水戸インターチェンジ周辺で調査を実施。7月26日、8月1日〜5日及び8月9日にかけて調査を行った結果、20を超える都道府県トラック協会傘下の会員の車両が目的外利用している可能性を示唆した。確認された車両の会員各社には、全国貨物自動車運送適正化事業実施機関から地方貨物自動車運送適正化事業実施機関を通じて是正指導を依頼している。

星野会長は、同文書で、今回の高速無料開放は、被災地域の復旧・復興のための施策であり、こうした行為が横行すると、被災地の復旧・復興に携わっている事業者に迷惑がかかるだけでなく、無料化施策が取り止めになる可能性もあるとして、このような行為を行わないよう周知徹底を呼びかけている。

こうした動きに対し、国土交通省(国交省)の大畠大臣は8月5日の記者会見で、トラック業界の方々も目的外利用の調査、悪用の是正を行っているが、今後も続くようであれば無料化施策の趣旨と異なるため、現状では、8月末で打ち切らざるを得ないのではないかと考えている。いずれにしても同月中旬〜後半にかけての状況をよく検証したい、と述べた。


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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連