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2011年07月05日

【流通】DNP PB商品のパッケージに広告を展開する新会社を設立

大日本印刷(以下:DNP)は、流通企業のPB商品の容器や包装紙を広告媒体として、企業広告を掲載する新会社「フレップス」を、2011年7月1日に設立した。同社は、DNPの社内ベンチャー制度によって発足した7番目の会社で、ビジネスモデルの提案者が自ら社長に就任し、事業を行う。

フレップスは、社内ベンチャー制度合格後、会社設立にむけた新事業に関するフィジビリティ・スタディ(事業実現性の検討)の約1年3ヶ月間で、7件の受注が確定するなど、事業化の目処が立ったことから、会社として設立した。

事業内容は、スーパーマーケットなどが販売するPB商品の容器や包装紙を広告媒体とする事業で、フレップスは、PB商品への広告掲載スペースの開発と、その広告スペースの販売を行う。

広告掲載スペースを提供する流通企業は、PB商品の売上に加え、広告料収益を得ることができる。一方、広告出稿企業は、そのPB商品に関連する製品やキャンペーンなどの告知を行うことで、自社製品の認知度向上や売上促進、キャンペーンの活性化などが期待出来る。

例えば、PB商品の牛乳パックに牛乳を使用した料理のレシピを掲載し、その料理に関連する食品を牛乳売り場の隣に陳列することで、生活者の購入意欲をかきたてる効果を狙うことができる。広告を掲載するPB商品は、生鮮食品や加工食品、日配食品など。

フレップスは、PB商品と広告商品の組み合わせを提案するとともに、広告効果測定を行い、流通企業やメーカー各社へ報告する。また、メーカー各社に対して店舗内でのプロモーションを支援するなど、メーカーと流通を結ぶ新しいコンサルティングサービスも提供する。当初は、流通企業のPB商品と関連の深い食品・日用品メーカーの広告を中心に取り扱い、将来的には、「脳を活性化させる」、「疲労を回復させる」など生活者の関心の高い情報を掲載するほか、家電、通信、教育などの分野にも拡大していく予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通