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2011年07月04日

【知識】千代田化工建設 イタリア・ASEと次世代型太陽熱発電事業開発で提携

千代田化工建設は、イタリアのアルキメデ・ソーラー・エナジー(ASE)社と中東・北アフリカ地域において、蓄熱性にも優れる高温溶融塩を熱媒として利用する次世代型太陽熱発電(溶融塩パラボリックトラフ型太陽熱発電)の事業開発で協力することで提携協定を締結した。

千代田化工建設とASEは、ASE自社工場のデモンストレーション・プラントの共同運営やイタリア国内の溶融塩トラフ型太陽熱案件の共同遂行を通じて技術力の蓄積と研鑽を重ね、日射量が豊富な中東・北アフリカ地域の太陽エネルギー事業開発で協力する。

パラボリックトラフ型太陽熱発電は、曲面の鏡を用いて集熱管に太陽光を集光し熱媒を加熱して、蒸気を生成し発電を行う方式で、従来方式ではこの熱媒に合成油を用いて、400℃付近で運転してきた。今般、ASE社では、発電の高効率化を目指し550℃程度での運転を可能とする高温溶融塩を熱媒として使用可能な集熱管の製造技術を確立した。同技術を用いることにより、次世代型発電方式の実用化、溶融塩の蓄熱性能の高さを活かした設備の簡略化、投資コストの削減が可能となる。

千代田化工建設は、これまで石油精製・ガス処理事業分野で培ってきたプロジェクトマネジメント能力と中東地域における顧客との良好な関係を最大限に活用しながら、昨年設立した技術開発事業部門を中心として、新エネルギー分野の技術及び事業提案型アプローチでビジネス展開をはかる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識