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2011年07月01日

【流通】凸版印刷 機密情報を管理できるデータ分散保管サービスを開発

凸版印刷は、秘密分散技術である電子的割符技術(※)とICカードを活用し、オンラインとオフラインの両方の環境で、機密情報の保管・復元を可能にするデータ分散保管サービスを開発。凸版印刷は本サービスを、重要な個人情報などを取り扱い、外出先でも利用する自治体、生保・損保業界や医療機関などに向けて販売を開始する。オンラインとオフラインに対応する電子的割符技術を利用したデータ分散保管サービスは業界で初めて。

昨今、注目されているデータ分散保管サービスは、個人情報などの重要な機密情報を複数に分割し、インターネット経由で複数のデータセンターにある保管庫(サーバ)に分散保管する。しかし、一般的なデータ分散保管サービスは、利用時にインターネット接続が必要なため、外出先などインターネットに接続できない環境では利用できないという課題があった。

今回、凸版印刷が開発したサービスは、オンラインとオフラインの両方の環境でデータ分散保管サービスの利用を可能にしたもので、PCがオフラインの環境でも電子的割符技術で分割した機密情報の一部を、ICカードに保管し、分割したもう一方のデータをPC上に保管することで、重要な機密情報を安全に保管・復元することができる。

凸版印刷は機密データの管理ソリューションで培ったノウハウとICカード技術を、NRIセキュアテクノロジーズが提供しているデータ分散保管サービス「SecureCube/Secret Share」と組み合わせ、同サービスを開発した。同サービスにはグローバルフレンドシップのGFI電子割符(R)が採用されている。

※ 電子的割符技術
情報を複数の分散されたデータに分散保存し、その分散されたデータを結合することで、元の情報が取り出せる「秘密分散技術」の一種で、分散されたデータの一部だけでは、元の情報は復元できない。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通