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2011年06月21日

【物流】平成23(2011)年5月 内航海運における輸送動向調査(速報値)

日本内航海運組合総連合会が、平成23(2011)年5月の内航海運における輸送動向調査の速報値を公表した。同調査は、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ上位50社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について、毎月末に調査を実施しているもの。

これによると、貨物船の輸送量は、14,070千トン(対前年比86%)となり、前年同月と比べると2,370千トンと大幅に減少した。
輸送主要品目別で見ると、東日本大震災の影響を受けて、貨物船の輸送量が減少した結果、セメント以外の各品目が前年同月実績を下回った。中でも、自動車は1,948千トン(同64%)となり大幅に落ち込んだ。

タンカーの輸送量は、一般タンカーが9,228千KL(同98%)、特タン船が653千KL(同99%)で、タンカー合計は9,881千KL(同98%)となり、前年同月と比べると167千KL減となった。

輸送品目別で見ると、一般タンカーの場合、黒油、白油、ケミカル全てにおいて前年実績を下回った。また、特タン船の場合、高圧液化、高温液体は前年実績を上回ったものの、耐腐食のみ前年実績を下回った。

今回発表された5月の輸送実績と4月の輸送実績を比較すると、貨物船の輸送量は205千トン増となったものの、タンカーの輸送量は85千KL減となった。震災の影響も受け、輸送量の落ち込みが続いているものの、品目によっては前月の輸送量を上回るものもあるなど、回復への兆しを見せている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連