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2011年06月09日

【知識】凸版印刷と東京学芸大学 企業参加型の教育支援プログラムの共同研究を開始

凸版印刷と東京学芸大学は、企業参加型の教育支援プログラムの共同研究契約を締結した。両者は本共同研究を2011年6月中旬から本格的に開始する。

昨今、企業のCSR活動の一環として、自社のコンテンツや技術などを活用した小・中・高等学校への出前授業プログラムを実施するなど、教育CSR(※)へ取り組む企業が増えている。これは教育CSRの実践が次世代育成や地域への貢献に加え、出前授業の講師役社員の自社理解度やコミュニケーション能力の向上、モチベーションアップ、企業ブランド構築へのサポートとなることなどの副次的効果への期待があることが要因と考えられる。また、受け手である学校・地域からも、子どもたちが自身の将来に向けて希望あふれる夢や働くことの意義を見出すことを目的に、企業による教育CSRへの要望が大きくなってきている。しかしその反面、学校現場からは企業が実施するプログラムが、必ずしも授業方針とマッチしていないことや、授業を実施する企業人の教育リテラシーが不足していることが問題としてあげられている。企業サイドからは、実施学校の独自開拓が大きな負荷となることなどの課題があがっている。

凸版印刷と東京学芸大学はこれらの課題を解決するために共同研究を開始する。凸版印刷が持つCSRコンサルティングに関する幅広いスキルやコミュニケーション企画・制作ノウハウと、東京学芸大学の持つ学校ネットワークや学習指導要領に沿った教育ノウハウを融合。出前授業をはじめとする企業参加型の教育支援プログラムのあり方について実践的な調査を行うとともに、成功モデルをもとにした授業パッケージカリキュラムの開発、および企業と実施学校のマッチング機能の開発を行う。また、今後普及が進むデジタル教科書・教材の現場実証などを行う。さらに、学校教育への貢献を志向する全国の企業・団体と、これらの企業・団体の持つコンテンツを活用して教育効果を高めたい全国の小・中・高等学校が出会える場として、教育CSR実践プラットフォーム(名称「こども未来クラブ」)の構築を目指す。

この共同研究により、子どもたちが社会や学校・家庭以外の物事や人々に関心を持ち、未知の知識と出会ったり、社会との関係を学んだり、社会との関係を学んだりする機会を創出する。子どもたちが自身の将来について夢や希望を持って働くことや、学ぶ意義を認識して、学習意欲を喚起することができます。そして人間関係を形成し、自身のよさに気付き、目標に向かって道を切り拓き、自己を高めていく、子どもたちの「生きる力」の育成へとつながることを目指していく。

※教育CSR
CSR(Corporate Social Responsibility)=「企業の社会的責任」のうち、子どもたちの教育に関して教育関係者だけの力だけでは解決できない環境において、教育現場への出資や講師派遣・授業用教材の開発・職場体験プログラムの実施、施設見学など、企業が社会を構成する一員として、地域社会やNPOなどとともに、主に教育活動に参加すること

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投稿者:gotsuat 09:35| 知識