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2011年06月13日

【アジア】サウジ電力会社と昭和シェル石油 サウジアラビアの太陽光発電所でMOUを締結

サウジ電力会社(Saudi Electricity Company)と昭和シェル石油は、サウジアラビア王国ファラサン島内の500キロワット規模の太陽光発電所の運営に関するMOU(※1)を締結した。

このパイロット・プラントは、昭和シェル石油の100%子会社であるソーラーフロンティアが、かねてより建設を進めてきたもので、近々設置を完了し、稼働を開始する。同プラントは、ファラサン島にあるサウジ電力会社の「ファラサン・ディーゼル発電所」内にあり、将来に消費される約28,000バレルの軽油に相当する発電量が見込まれることから、燃料の供給コストの削減や島内の環境保全にも貢献する事ができる。なお、同プラントはサウジアラビア王国内で初めての遠隔地における系統連係システムとなる。

ソーラーフロンティアの独自技術で生産するCIS薄膜太陽電池は、結晶シリコン系よりも高温時の温度係数が優れているため、気温上昇時の変換効率が低下しにくいなど砂漠環境に適した特性を有している。また砂の付着や埃の蓄積を防ぐよう傾斜を付けたフレーム構造や、日本が誇る生産技術に支えられた高い耐久性を持つ。CIS 薄膜太陽電池はこのような特性を有しているため、設置面積に制限がないサウジアラビアでは大きな優位性を発揮することができる。

サウジアラビアにおけるソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池の設置事例は、アブドラ国王科学技術大学(KAUST)の10キロワット規模の発電設備(2009 年運転開始)と、10メガワット規模の「ノースパーク・プロジェクト」などがある。

※ MOU
Memorandum of Understanding 了解覚書


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投稿者:gotsuat 09:30| アジア