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2011年06月01日

【流通】凸版印刷 国内初・電子ペーパーによる多言語対応解説パネル・システムを開発

凸版印刷は、電子ペーパーによる博物館向け多言語対応解説パネル・システムを開発した。東京国立博物館・平成館考古展示室に試験設置された。博物館施設の解説パネルとしての電子ペーパー活用は国内で初めて。

電子ペーパー多言語対応解説パネル・システムは、日本語の解説を印刷した台紙に、英語・中国語・韓国語の解説が自動的に切り替わり表示される電子ペーパーディスプレイを組み合わせている。ディスプレイが発光しないなどの電子ペーパーの特長を生かし、博物館施設内の設置環境に適した方法で展示作品の解説情報を表示する。

昨今、博物館施設は、海外からの来館者の増加に伴い、多言語での情報提供が求められている。これまで、多言語での情報提供には、翻訳したパネルを並べて配置するほか、液晶ディスプレイを設置するなどの方法があった。しかし、このような手法では、限られた設置スペースの中で表示が煩雑になるほか、液晶ディスプレイの光が展示ケースに反射し、作品の鑑賞を妨げたりするなどの課題があった。

今回、電子ペーパーの特長である反射型で非発光の表示や、省電力で高精細な文字表示ができることを活かした電子ペーパー多言語対応解説パネル・システムを開発。本システムにより、日本語での情報表記に加え、外国語3言語による情報提供を、展示環境に影響を与えることなく実現した。

凸版印刷は、今回の試験設置をもとに、作品名パネルへの展開や、効果的な多言語表示手法の提供など、博物館施設の来館者満足度向上につながる情報提供ツールの開発、事業化を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通