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2011年05月26日

【物流】平成23(2011)年4月 内航海運における輸送動向調査(速報値)

日本内航海運組合総連合会が、平成23(2011)年4月の内航海運における輸送動向調査の速報値を公表した。同調査は、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ上位50社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について、毎月末に調査を実施しているもの。

これによると、貨物船の輸送量は、14,148千トン(対前年比85%)となり、前年同月と比べると2,546千トンと大幅に減少した。

輸送主要品目別で見ると、東日本大震災の影響を受けて、自動車及び東北地方からの積荷に関わる輸送量が著しく減少した結果、紙・パルプ、セメント以外の各品目が前年同月実績を下回り、中でも、自動車が1,640千トン(同47%)と大幅に落ち込んだ。

タンカーの輸送量は、一般タンカーが9,629千KL(同98%)、特タン船が681千KL(同96%)で、タンカー合計は10,310千KL(同98%)となり、前年同月と比べると259千KLと微減した。

輸送品目別で見ると、一般タンカーの場合、黒油、白油、ケミカル全てにおいて前年実績を下回った。また、特タン船の場合、高圧液化、高温液体は前年実績を上回ったものの、耐腐食のみ前年実績を下回った。

今回発表された4月の輸送実績と3月の輸送実績を比較すると、タンカーの輸送量は472千KL減とほぼ横ばい状態となったものの、貨物船の輸送量は2,139千トン減と大幅に減少しており、依然として、内航海運の輸送量は低迷している状況である。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連