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2011年05月18日

【物流】JR貨物 輸送実績(2011年4月)

平成23(2011)年5月12日、日本貨物鉄道(JR貨物)が同年4月の輸送実績を公表した。これによると、荷動きについては東日本大震災による輸送障害及び製造業各社の被災に伴う減産により大きく減送している。

コンテナ貨物の輸送実績は1,472千トン(前年比81.7%)と前年実績を下回った。品目別で見ると、エコ関連物資を除く各品目で前年を下回った。中でも、自動車部品は29千トン(同44.6%)で、部品調達が困難となったこと等による生産中止や、減産の影響により大幅に減送した。

一方、車扱貨物の輸送実績は759千トン(同80.6%)となり、コンテナ貨物同様、前年実績を下回った。品目別で見ると、セメント・石灰石が123千トン(同109.5%)で、唯一前年実績を上回った。しかし、石油が501千トン(同78.1%)で、仙台・千葉の製油所の被災、線路の不通、さらに価格高騰等に伴う需要減により大幅に減送した。

今回発表された4月の輸送実績と3月の輸送実績を比較すると、コンテナ貨物の輸送実績は75千トン増で回復傾向にあるものの、車扱貨物の輸送実績は141千トン減となっている。

東日本大震災により不通となっていた東北線が4月21日に全線で復旧し、41日ぶりに運転を再開するなど、徐々に回復傾向にある。同社では、東日本大震災により不通となっていた東北線の全線開通後(4月21日)も、引き続き、被災地向けの臨時石油列車の運転(3月18〜4月19日、日本海縦貫線・磐越西線経由)を根岸〜盛岡タ・郡山間で行うなど、復旧活動に向けた取り組みに力を注いでいる。

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※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者