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2011年05月13日

【物流】トラック運送業界の景況感 (2011年1月〜3月期)

平成23(2011)年5月11日、全日本トラック協会(全ト協)が平成23(2011)年1月〜3月期(以下「今期」)トラック運送業界の景況感(速報)をまとめた。

一般的な景況感としては、今期は1月・2月にかけて自動車、鉄鋼、機械などがけん引役となり、景気判断も足踏み脱却と見られていた。しかし、3月11日に発生した東日本大震災及び福島第一原発事故により、国内景気が急速に冷え込んだ。

今期のトラック運送業界では、景況感が「好転」とした事業者は7%(前回11%)、「悪化」とした事業者は54%(同40%)で、判断指標は▲59(同▲35)となり、前回から24ポイント悪化した。地方ブロック別順位を見ると、東北(※)が著しく悪化しており、前期(平成22年10月〜12月)の5位から9位(最下位)となった。

特別積合せ貨物の宅配貨物では、輸送量が「減少」とした事業者は40%、「増加」とした事業者は22%で、判断指標は▲27(同▲31)となり、前回より僅かに改善した。
また、宅配以外の特積貨物では、輸送量が「減少」とした事業者は38%、「増加」とした事業者は25%で、判断指標は▲19(同▲17)となり、微増となった。

一方、一般貨物では、輸送量が「減少」とした事業者は44%、「増加」とした事業者は20%で、判断指標は▲28(同▲12)となった。

全ト協は次期(平成23(2011)年4月〜6月期)の見通しについて、今期の落ち込み以上に厳しいと見ており、判断指標は▲88と今期に比べ29ポイント悪化する見込み。地方ブロック別順位では、東北は最下位のまま、中部は今期5位→8位へダウンする見込み。
また、特別積合せ貨物の宅配貨物の輸送量は25ポイントを超える悪化、宅配以外の特積貨物、一般貨物でも20ポイントを超える悪化が見込まれている。

※ 震災の影響を鑑み、岩手県、宮城県、福島県の全域及び青森県八戸市に立地する事業者は今回対象外としている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連